社員のみなさんへ
いつも会社への貢献、ありがとうございます。
今回は宗和工業の製品の主材料になっている鋼材について考えてみたいと思います。一昨年から主に鉄鉱石や石炭といった原材料価格の値上がりによって、鋼材価格の値上げが始まり今日まで一時停滞することがあっても下がること無く上がり続けてきました。鉄とステンレスで異なりますが、値上がりが始まる前の1.5倍以上の価格になっています。また、値上がりに加えて材料がなかなか手に入らないという事も起きています。鋼材の種類や厚みによってはメイン仕入先である、S社様やN社様、その他お取引いただいている仕入先様に尽力していただきなんとか入手しているということもおきています。ロシアのウクライナ侵攻による今後の影響として、ウクライナもロシアも鉄を生産し、欧州やアジアに輸出していました。また、ロシアはステンレスの主に304系で使用されるニッケルの産出国でもあり、生産の停止や輸出の制限により大きな影響が出てきます。実際に影響が出てくるのは3~6か月後ぐらいだと考えられますが、供給不足を懸念しての買いだめなどが発生するとその前に価格や入手できるかに影響が出てきます。宗和工業ではその状況を見越して、今後しばらく材料の買いだめを行っていきます。通常時は注文を受けた後に材料を手配していますが、注文の頻度の多い製品については事前に材料を購入し、在庫しておくことでお客様に安心して頂けるようにしていきます。これに伴い、製品置場、材料置場の変更や、スペースが狭くなりものを置きにくいところも出てきますが、ご協力をお願い致します。ただし安全でない状態が出来ていれば改善する必要がありますので、現場の皆さんの忌憚のない意見を聞かせて下さい。
これから鋼材の入手や価格変更で、お客様に満足な価値を提供しにくい時期が出てきます。想定外の事態が起きることもあるかも知れません。私たちが出来る事は「事前対応」です。万一に備えて私たちが事前に出来る事を今一度考えて実行していきましょう。どんな状況でもお客様に価値を提供し続けられる会社を皆さんと一緒に創っていきたいと本気で思っています。
四月もよろしくお願い致します。
2022年3月25日
宗和工業株式会社 取締役社長 岸野 真悟