どんな不況が来てもびくともしない強い会社をつくる(給料日メッセージ 1)
2021年9月に社長に就任してから1年と少し経った時の思いを書かせて頂きました。
社員のみなさんへ
いつも会社への貢献、ありがとうございます。
今年から毎月一回、会社の中のことや仕事をめぐってのことを書き、給料明細と一緒にお配りしようと思います。できればご家族の皆さんにもご回覧して会社のことを話題にしてください。
ご家族の皆さんには「初めまして」となる方も多いかと思います。私が社長になってから二年目になります。この一年間、なんとか会社を運営してこれたのは社員さんのご協力、そして社員さんを支えてくださったご家族の存在があったからこそと、あらためて感謝を申し上げます。
私にとって就任一年目だった昨年、一昨年は、ご承知の通り新型コロナが猛威を振るい、世の中の景気が大変悪くなり、わが社の業績も低迷しました。給料は増えず賞与も減ってしまうなど、皆様にもたいへんなご不便をお掛けしました。誠に申し訳ありませんでした。
厳しい状況に直面して改めて思いました。「景気の好し悪しに左右されない丈夫な会社を作るにはどうしたらよいのか?」
わが社はまだまだ小さな会社です。規模が小さくなっていく市場の中で様々な会社が価格競争を仕掛けてきます。大きな会社であればお客さんが自分たちで作り始めることもあります。
激しい競争の中で他の会社に負けないためにはどうすればよいのでしょうか。毎日毎日、そのことを考えています。
そして得た結論はこうです。社員一人ひとりが持てる力を出し切り、お客さんを感動させること以外にない、ということです。
皆さんは縁あってわが社で働いてくださっています。そんな一人ひとりが与えられた職場の中で全力を尽くし、持てる能力を伸ばし、人間としても成長してゆく。そのような社員が精魂こめて製品を作り、その品質の良さ、技術の高さがお客さんに評価される。立派な社員の素晴らしい態度や心のこもった受け応えがお客さんを感動させる。そんな流れがずっと継続する。そうなれば、お客さんは行列を作ってでも買いに来て下さいます。そうして初めて、安易な価格競争から逃れることができるのではないか。
そのためには私たち一人ひとりが目標を高く持って成長するしかありません。すると会社が潤い、丈夫になります。皆さんには給料やボーナスで報いることができます。そして、お金だけでなく 「働いてよかった」という充実感が生まれるでしょう。人生が豊かになります。こんな素晴らしいことはありません。わが社の社員は皆がそんな充実した人生を送らねばなりません。そのために私はこれから努力をし続けます。それが社長としての私の最大の任務だと考えています。
昨年から感染対策で本社では毎朝おこなってきた朝礼をやめました。状況を見ながらですが、今年からはまた朝礼を再開したいと思っています。面談についても実施していきたいと思っています。いろんな取り組みを通じて、一人ひとりの成長を図っていきます。もちろん社長の私が先頭を切って成長せねばなりません。ともに学び、ともに働いてゆく中でお互いに成長し、会社を立派なものにしていきましょう。そして、どんな不況が来てもびくともしない丈夫な会社を作りましょう。
どうぞよろしくお願いします。
2022年1月25日
宗和工業株式会社 取締役社長 岸野真悟